adore倉庫
右側兄さんのSS置き場。がくカイが主。
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リンメイな感じのもの。(中途半端ですよーw)
リンたんはなんだかんだ言っても、めーさんに弱いと思う。そして、正々堂々!という思考の元に、このまま押し倒したりとかは出来ません←
ぬるい感じの百合もどき。
ぬるい感じの百合もどき。
……リビングが騒々しい。また、大人たちとマスターが宴会をしているのだろう。
この間、宿酔いを起こしてたのに……こりないものだ。
隣に目をやると、階下から聞こえてくる笑い声を気にせずに寝ているレンがいた。
「……よく寝れるわねー」
むーっと口を尖らせて、片割れの鼻を軽くつまむ。――本当にVOCALOIDなのか疑わしい。
明日、早い時間にスタジオに行かなければ行けなかったはずだ。
それを出して、撤収させようとベッドを抜け出した。
リビングを扉越しに覗くと、思ったとおりマスターとカイトにメイコが酒瓶を囲んでいた。
――あれ? 一人足りない?
首を傾げたものの、キッチンから聞こえてきたなにかを炒める音に「ああ」と納得した。
長い紫の髪を落ちないようにまとめて、フライパンを振っている。……つまみが切れたのか。
そんなことを思いながら、再びリビングに視線を戻す。
よくよく見れば、マスターはすでに出来上がっていて船を漕ぎ始めている。
そこから一人分空けて座っているカイトの視線も、どこかぼんやりだ。
「……シラフっていうか、まともなの二人だ……」
……けと続けようとして、言葉を呑んだ。
つまみを持ってきた神威に、「おっそーい」という声が飛ばされた。
――うん、めーちゃんも結構来てるわ。
酒が入りすぎると、人に絡むクセがある。それで、一度ひどい目にあった。――色んな意味で。
「……ということはっ」
しみじみと思い出していたものを打ち切って、慌てて顔を上げる。思ったとおり、隣に座らせた神威にもたれかかるように体を預けていた。
「だめぇーっ!!!」
思わず、体が動くままに叫びながらリビングのドアを力任せに引っ張った。
ほんのわずかに固まる空気。一瞬だけ、気まずい沈黙が流れた後、
「あっれー、まだ起きてたのー?」
のんびりとした声でメイコがこちらを見た。
「起きてるんなら仕方ない。こっちに来なさいな」
にっこりと上気した頬を緩ませて、手招きをされる。特に断る理由がなく――むしろ大歓迎な状況にいそいそと隣に移動する。
すとん、と座った途端、
「もーぉ、子供は寝ないとだめじゃないー」
と自分たちの行動を棚に上げて、メイコの体がしなるようにこちらに動く。
めっ、と人差し指を立てる彼女に頬を膨らませて。
「めーちゃんたちだって、騒いでるじゃない」
ついぽつりと零してしまった。言ってから、自分の口元を押さえバツの悪そうな表情を浮かべた。
――なんて子供っぽいことを……。
がらにもなく出てしまった言葉にうつむいていると、不意に柔らかなものに抱きしめられた。
なにかわからなくて顔を上げると、すぐそばにメイコの顔があり、彼女に抱きしめられてるとわかる。
「それもそうねぇ……リンの言うとおりだわー」
くすくすと笑って頭を撫でてくる手のひらに、沈んだ気分が晴れてくる。
「いい子には、ご褒美あげなきゃねー」
未だ上機嫌のままの彼女に引き寄せられて、頬に唇が触れた。
起きた出来事を咄嗟に処理出来ずに、まばたきをすると、いつもの笑顔を浮かべたメイコに「早くおやすみなさいね?」といわれ、こくんと頷くことしか出来なかった。
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HN:
月森
性別:
非公開
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