adore倉庫
右側兄さんのSS置き場。がくカイが主。
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
吸血鬼ネタ+magnet
でうっかり浮かんでしまったもの。
別の方がものすごく素敵なものを書かれているのですが、様々な無言の圧力で書いてみましたw←
いつものように天然とクーデレです。
完全なるパラレルファンタジーなので、苦手な方は注意です。
別の方がものすごく素敵なものを書かれているのですが、様々な無言の圧力で書いてみましたw←
いつものように天然とクーデレです。
完全なるパラレルファンタジーなので、苦手な方は注意です。
小さな窓から見える、薄くなり始めた空に目を細める。夜明けが、いつも以上に忌々しい。
同じように外を眺めていたカイトに視線を戻す。
羽織っただけの上着の襟元から、白い首筋が見える。無言で手を伸ばし、そっと輪郭を辿るように指を動かした。
「――――っ」
零れる吐息とわずかに震える体。滑らかな皮膚が続いている――が、中ごろまで来たとき指の腹が歪な傷に触れた。
かすかに盛り上がった皮膚と窪んだ皮膚。――先ほど、自分がつけたものだ。
体が高まっていくにつれ、甘さを増す紅いモノ。一度知ってしまった味は忘れがたく、まるで麻薬のようにカイトの血を求めてしまう。
――――カイト……。
確かに名前を紡いだはずなのに、音にはならなかった。
「……莫迦、ですね……」
呆れが混ざった苦笑。その直後に、細い指が頬に向かって伸びてくる。
当たり前のように頬を摺り寄せ瞼を閉じる。
「……朝がこなければいい……」
ぽつりと落とした呟きに返ってくるのは、静かなまばたきだけ。
「また、会えるでしょう? それとも、もう来ないつもりですか?」
勝気な――けれど、どこか泣きそうな――声音と共にカイトがうっすらと微笑む。
空いている手をしっかりと絡め取りながら、見つめ返して同じように笑みを浮かべる。
「来るな、と言われてもお前のそばにいたい」
容易に叶わないことだとわかっていも、確かな望みだ。
「……あなたが来てくれるなら、俺はここにいます。――ずっと」
――――共に堕ちてくれるんでしょう?
そう儚げな微笑を作るカイトを抱き締めて、答える代わりに唇を軽く触れ合わせた。
同じように外を眺めていたカイトに視線を戻す。
羽織っただけの上着の襟元から、白い首筋が見える。無言で手を伸ばし、そっと輪郭を辿るように指を動かした。
「――――っ」
零れる吐息とわずかに震える体。滑らかな皮膚が続いている――が、中ごろまで来たとき指の腹が歪な傷に触れた。
かすかに盛り上がった皮膚と窪んだ皮膚。――先ほど、自分がつけたものだ。
体が高まっていくにつれ、甘さを増す紅いモノ。一度知ってしまった味は忘れがたく、まるで麻薬のようにカイトの血を求めてしまう。
――――カイト……。
確かに名前を紡いだはずなのに、音にはならなかった。
「……莫迦、ですね……」
呆れが混ざった苦笑。その直後に、細い指が頬に向かって伸びてくる。
当たり前のように頬を摺り寄せ瞼を閉じる。
「……朝がこなければいい……」
ぽつりと落とした呟きに返ってくるのは、静かなまばたきだけ。
「また、会えるでしょう? それとも、もう来ないつもりですか?」
勝気な――けれど、どこか泣きそうな――声音と共にカイトがうっすらと微笑む。
空いている手をしっかりと絡め取りながら、見つめ返して同じように笑みを浮かべる。
「来るな、と言われてもお前のそばにいたい」
容易に叶わないことだとわかっていも、確かな望みだ。
「……あなたが来てくれるなら、俺はここにいます。――ずっと」
――――共に堕ちてくれるんでしょう?
そう儚げな微笑を作るカイトを抱き締めて、答える代わりに唇を軽く触れ合わせた。
PR
Submit Comment
HN:
月森
性別:
非公開
(11/27)
(11/10)
(01/09)
(01/09)
(08/05)
(11/27)
(11/29)
(11/29)
(11/30)
(12/01)